実戦住宅ローン

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変動金利を選んだ理由が言えますか

公開日 2013年3月26日

(1)変動金利を選んだ理由が言えますか

多くの方が、低い変動金利を見て、今後もずっと得なんだろうという錯覚で変動金利を選んでいます。もし、金利が上がればその時点で固定金利に乗り換えればいいという錯覚で変動金利を選んでいます。

ローンを組む時に金利は固定と変動とどちらがいいのか銀行の融資担当者に聞くと思います。変動金利の方が低いですよとか、ほとんどの方が変動金利を選んでますよという答えは返ってくると思いますが、なぜいいのかは絶対に答えないと思います。

この17年間続いてきた低金利は、これからローンを組んだ後の30年間、いや、5年間でさえ続く可能性は低いです。金利が上がれば固定金利に乗り換えると言っても固定金利に乗り換えるときには、上がった金利で乗り換えることを承知しているのでしょうか。

(2)住宅ローンの金利に関係する日本の将来像

ケース1 明るい将来

日本銀行は、消費者物価上昇率を前年比2%とすることを表明しています。表明どおりに物価が上昇し、インフレ傾向になれば、貨幣価値が下がるため、ローンの返済負担は軽くなります。

インフレ基調になれば、物価も上がり、金利も上がります。当然に変動金利も上がり返済月額も上がりますが、同様に給料も上がっていくので返済の負担が重く感じることは少ないでしょう。固定金利で借りていれば、返済額は上がらずに給料が上がるので返済の負担はぐっと軽くなります。


だけど、本当に、そうなるでしょうか。もし、そうならなかったら。実際のところは、インフレがどうなるかわからないというのが現実です。

ケース2 もう一つの将来

バブル崩壊後の失われた20年といわれる今がデフレ基調であり、既に、高齢化と少子化が進んでいるさなかで経済成長がどの程度の勢いになれるでしょうか。最低このラインまでは、大丈夫、成長するという明確な表現や根拠を政府は示すことができません。

物価だけが上昇し、給料が増えない事態になれば、今以上に生活が厳しくなります。変動金利で借りている場合は、生活が厳しくなる中で返済額が増えるので返済不能になることが懸念されています。

ローンを組む方の多くは、ある程度所得が上がることを前提にしています。でも、大企業でさえいまだにリストラの嵐が吹き荒れています。今後、住宅ローンの不良債権化が非常に多くなると思われています。

(3)銀行の立ち場でみると

貸す方の銀行サイドに立てば、変動金利で貸せば金利上昇リスクを負うのは借り手です。銀行は金利上昇リスクを負わずに済みます。しかし、借り手が返済困難になり破綻してしまい不良債権化するリスクが銀行には残ります。それでも、保証会社や連帯保証人がいるので貸し手である銀行は、リスクを最小限にすることができます。

逆に、固定金利で貸した場合に金利上昇時のリスクを負うのは貸し手側の金融機関です。固定金利で貸す場合には、それなりのリスク対応を考えておかないと金融機関が破綻してしまいます。

民間金融機関が主に扱うのは変動金利です。長期間にわたる固定金利を扱うのは、民間の金融機関では資金調達等の点から難しいため、住宅金融支援機構が民間と提携して扱っています。融資担当者の成績につながるのはもちろん利益率の良い種類のローンです。どの金利種類のローンかはもうお分かりですね。

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